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1996年8月

H店より LAN/ネットワーク実験開始

この度、ELECOM扱いのネットワークカード、LANEEDを使って、店内でLANを実験的に構築しました。
せっかくWindows95にネットワーク機能がついているので、いっちょ共有してみようということで、二枚のイーサネットカード(自腹)とエレコムから借りたカードで繋いで設定してみました。なかなか面白いです。いまの段階はただ単にそれぞれのパソコンに繋がったプリンタをお互いから共有できるだけですが、面白いことに、特殊なソフトを除いては、繋がったどれかのパソコンにソフトが入っていると、その他のパソコンで起動して作業できるのです。これは面白い。勿論データファイルはどこにでも置けます。そのための検索機能も充実しています。まるでローカルトークで繋がったMacそっくりです(真似したな!)。アイコンの右クリックでプロパティが出るのはOS/2の真似だし、なんだかなぁ~。でも使いやすくなったことは良しとしよう。

これも一年ちょっと前ならNetWare LiteとかNetWare Personalであーじゃないこーじゃないと四苦八苦して繋いだもんですが。いや~時代ですなぁ。これなら、大容量記憶装置が繋ぎにくいノート型にもイーサネットPCMCIAカード一枚で、バックアップも簡単。これからは必需品ですねぇ。

大阪近郊で見学されたい方はどうぞ。

そりでは。

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H店ごんさんの意見に賛成! 経理部 H

H店ごんさん、307番の書き込みおもしろく読ませていただきました。
林晴比古、鴻上尚史という方は存じませんが、ごんさんの文章のうまさ、テンポのよさは抜群ですね。内容も全く同感です。

>>とりあえず一台買って、触ってみよう。
>>そして、ここが肝心。失敗しましょう。
>>自分のパソコンだから、なにも恐れることなく無茶できるのだ。何度もソフトを消し
>>たり壊したりしているうちにだんだんわかってくる。感覚が身についてくる。

これこそパソコン理解の基本であり真髄だと思います。パソコンなんていくら本を読んでも、研修に行ってもムダです。人に教えてもらおうなんて甘い甘い。自分で無茶苦茶触りまくって、画面とにらめっこを繰り返している内に興味が出て、楽しくなって、自分のパソコンが可愛くなってくるのです。
ただ、残念なのは、ごんさんのメッセージは、本当は一番見て欲しいパソコンを持っていない人はほとんど読んでないだろうな、という事です。パソコン保有者の方は、ごんさんのメッセージを読んでそうだそうだと思っていられることだでしょう。ぜひ、まだ持っていない人をそそのかして、楽しくしてあげましょう。

経理部 H

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パソコンの売り場から

 はじめまして。ここにははじめて書き込みします。H店のごんです。
 NiftyのHPで盛んに意見が交わされているようにも見受けられますが、やはり限られた人であるのは仕方がないところだとは思いますが、やはりもっとたくさんの人に読んで、書いてもらいたい。それは主宰のかたはじめ、みなさんの気持ちも同じだと思うのですが、いかんせんパソコンとは難しいものだとライト電器の大半のかたは感じていると思うのです。『第一パソコンがない』、『店にはあるが難しそうで触れない』、『電話代がかかるそうだから』、『パチンコで忙しい』等々、まだ一歩腰が引けているような感じです(今まで見ていると)。ただ単に売上や事業報告のような一方通行の話なら文書にして各店に回せばそれで済むこと。それをHPにしているのだから、限られた人だけではなくもっと参加があってもいいはずです。それとも、Closedにしているのかな?
もっと一般の人にも見て欲しい、HPは見ようとする人にしか見えないものです。もっと一般の、末端の社員に見てもらわなければ。双方向のメディアたるべき媒体の意味がない。末端の社員たちが一番お客さんに接している時間が多いのだから。

 そこで、H店に身を置いた観点からの一番下の人間、お客さんに文句を直接言われることが多い立場から、お客さんに一番近い職場から文章を書いていこうと思います。
できたら3~4週にいちどアップしようとおもっています。
内容は堅苦しい物はできるだけ外して、僕の尊敬する林晴比古先生と鴻上尚史の文章をたしたような物にすれば、それこそパートの人にでも興味を持って読んでもらえるかも、と思って書きたいと思います。

それでは第一回を書いてみますね。(文体調は変わります)

★ ★ ★ ★

§巷はお祭り騒ぎ-パソコンの売り場から 第一回


 夏が来た。何をか云わんやであるが、暑い。エアコンが好調なようだ。結構なことである。エアコン、テレビ、冷蔵庫。もう生活には必ず必要な物になっているのは誰しもが認めるところである。もう既にチャンネルを”まわした”事なんてない、冷蔵庫の扉が磁石でなくて機械仕掛けのレバーで閉めていたことなど知らない子供たちの世代では、極当たり前になっている。「暑い。」と「クーラー付けて。」が対語になっている。今どきの俳句ならこんな言葉が季語になるかもしれない。そのうち、電話番号を”まわし”たことのない世代によって、「吹子なんて今の子は知らないから」、というとんでもない理由で文部省唱歌から「村の鍛冶屋」が消されるそうだ。悲しい話である。それほど「当たり前」の前提が変わってきているのだ。
 しかし、パソコンの世界では当たり前、という言葉は当分見あたりそうにない。NECのパソコンにNEC用のソフトを入れても必ず動くとは限らない。パソコンが長い人ならなるほどと言うだろうと思う。また、これで大丈夫だという言葉は、嘘つきしか使わない。2~3ヶ月前に新発売になった30万のパソコンか゜1年ほど経つともう半額でも売れない。壊れているわけでもないのに「初心者なので安いものでいいですから」という人にしか見てもらえない。花の命は短いが、パソコンの商品価値はもっと短い。CPUや環境自体の驚くべきハイグレード、ハイテク(死語)化。資本主義が永遠の回答延期によってなりたっているというまさにいい見本である。『生き馬の目を抜く』と言うが、パソコンは、そんなキャトルミューティレーションのような世界なのだ。園目まぐるしい技術革新の波、いや嵐が先ほどの「当たり前がない」ことにますます拍車をかけている。

★ ★ ★ ★

 「パソコンについてちょっとお聞きしたいのですが」
 「はいはい、何でしょう。」
 「実は2年ほど前にパソコンを買ったのですが、殆ど使わないままにほこりをかぶったままになっているのです。」
 「はいはいなるほど」
 「でも最近、なんですか、テレビでもやたらとインターネットの話題が多くなってきて、その上中学生になる息子が、友達がやっているらしくてインターネットとかパソコン通信とか、やってみたいと言うんで、どうしたらいいのか教えてもらおうと思ってきたんですが..」
 「あのー。機種はなんでしょうか。お持ちの機種の型番はわかりますか?」
 「たしかNECのパソコンだったと思うけど..」
よくよく聞くとFAらしい。
 「そうですね。パソコン通信はNIFTY-ServeとかPCーVANなんかはモデムを買えば出来ますが、残念ながらインターネットは無理ですね。」
 「え!殆ど触ってないんですよ!2年でもう使えないんですか?」
 「いえいえ、そう言うわけではありません。パソコン通信は簡単なものです。すぐにできます。ただ、インターネットはTCP/IPというプロトコル、簡単に言うと手順のようなものです。それが必要で、簡単に使おうと思えば、Windows95の上でする方が使いやすいのは間違いないです。しかし、お客さんの機械ではWindows3.1は載っても、95はちょっと無理でしょう。」
 「ダメですか...!?」
肩を落とす客。
 「いやいや、全然ダメというわけではありません。無理をすればWindows95も載ることは載ります。しかしですね、それはただ95が載るというだけの話で、その上でアプリケーション、ワープロや計算プログラムやインターネットのプログラムは使う、というよりかただやっと動いているだけ、という感じになってしまいます。軽自動車に1トンの貨物を載せようというのと一緒で、やってできないことはないけれども、現実的ではない、と言うことです。実際Microsoftはi486-66MHz以上の機種で、メモリは16M以上、ハードディスクは500Mぐらいは最低限要るでしょうと言っています。できたらPentium90~100、32Mメモリ、4倍速CD-ROM、PCM音源、マルチスキャンディスプレイとビデオボードを推奨しています。」
 「今の機械に付け足してそんな風にグレードアップと言うんですかね。出来ませんですか。」
 「ちょっと試算してみましょう。」
ハードディスクが5万円、メモリを付けるとして8万円、CD-ROMが4万円、PCM音源が2万円、まあもっと安い物もありますが概算でざっとこんなもんです。あとWindows自体のソフトやアプリケーション、それにモデムも必要ですし、ディスプレイも400ラインでは使えない。30万以上かかるかもしれない。でも、それを付けて組み上げたとしましょう。それでも一つ弱みが残ります。」
 「なんですか。」
 「CPUはいかんともしがたいですな。遅いのはどうしようもない。」
 「でも、子供の話だとCPUアクセラレータというのもあるとき来ますが」
 「はい。しかしそれはあまりお勧めできません。必ず動く、ということは私は言えません。動作不良を引き起こす可能性が高いし、実際数多く見てきてますから。はっきり言って、それは改造になるからです。軽自動車のエンジンにターボを付けたところで、車体やその他の部分は軽自動車のままですから、やはり軽い車体のままでしか本領を発揮できないのと同じです。」
愕然とする客。
 「そうですか..じゃ、私の家では世間様から取り残されるのですね。..子供も友達から仲間外れにされてしまうかもしれない..中間管理職やただのサラリーマンもパソコンが使えないと出世に響くとかリストラだとか云われて、一念発起して月賦で買ったのに。そんなもんなんですか..」
 「がっかりなさることはありませんよ。大丈夫。おたくでもできます。新しいのを買えばいいんです。」
 「ばっ!ばかなことを!ついこの間月賦を払い終わったというのに、また買うんですか?そりゃおたくは商売かもしれないけれど、こっちの身にもなって..」
 「まあまあ、ほれ、そこにあるパソコンを見てください。今の最新型から一つ前の機械ですけど、128,000です。さっきの試算の合計が19万円だから、それより安い値段で買えますよ。その上、もし19万払って今の機械に付けたしするより、はるかに高機能、高性能です。画面はマルチシンクのディスプレイ。1024×768ドットにも出来るし、フルカラーも表示できる。音も出るし、テレビチューナーもついている。CD-ROMも4倍速のがちゃんとついています。これは音楽CDもフォトCDもOK。あ、そうそう、モデムも内蔵してます。それに、ここが一番大きな点ですが、Windows95と、簡単なワープロソフトやインターネットソフトがついてきて、あらかじめ本体内に組み込んである。だから電源スイッチを入れるだけで使えるんですよ。」
客の目が輝き出した。
 「そうですか..!そんなご時世なんですね..」
 「そう。そんなご時世です。」
客の手にパンフレットを握らせる。
 「いちど、家族と相談してからまた来ます。うちの大蔵省を説得しなくては。」
 「そうですね。いつでもパソコンは並んでますから、また来てください。」
 「ところで、」と、客は声を落として小声でたずねる。
 「あそこにあるのも、このパソコンで見れるのですか?」
客が指さしたのはアダルトCDのコーナーだった。
 「もちろん。バッチリですよ。」
 なにがバッチリなのかわからないが、その一言で客は決心したようだ。うきうきした足どりで帰っていった。確かに、子供が大きくなるとお茶の間でアダルトビデオを見るわけにもいかないおじさんが、残された最後の砦がパソコンでありパターンは多いだろう。ビデオCDなどはその最たるものだ。購買意欲のコップを一杯にさせるためににたらす最後の一滴が、アダルトCDやAQUA ZONEや、DTMの音楽機器であったりするのはやはりパソコン自体がまだ趣味趣向の色合いを残しているからなのだろう。

★ ★ ★ ★

 パソコンはあるけど、お客様の相談に乗る自信がない、とか、知らない、わからない、という話はよく聞く。確かに一夕一朝には解決できるものでもないし、実力もつかない。でも答えは簡単。
『パソコンに興味を持ちましょう。』
ゲームでもいい。アダルトでも結構けだらけ。キーボードは灰だらけ。である。
安い機械ならすくにでも買えるから、とりあえず一台買って、触ってみよう。
そして、ここが肝心。失敗しましょう。
自分のパソコンだから、ならも恐れることなく無茶できるのだ。何度もソフトを消したり壊したりしているうちにだんだんわかってくる。感覚が身についてくる。小さい頃にトンボやげんごろうやカエルをちぎったりつぶしたりした経験があるなら、生命がどんなものかは指先で、身体でわかっているはず。それと同じである。
勉強しよう。努力しよう。それも楽しみながら。カリキュラムも、締め切りもない。こんな楽しい努力が他にあるだろうか。いや、ありはしない(反語)。そのうちあほでもちょんでもぷーでも使えるパソコンが出てくる。そんなものだ。
しかし、その時に初めてスタートしようとする人は完全に出遅れている。完全に負けが確定しているのだ。そんな時代では、もう既に拠点を拡げ、財のある者だけが勝ってしまう。だから、今努力する人にだけなにがしかの手ごたえがあるはず。努力する人が得をする、非常に健康的な環境が出現するわけだ。
帯に短し恋せよパソコン。
少しでも若い頭のうちがいい。少しでも柔らかい頭脳の方が、カエルのつぶし加減を「感覚」にまで自分の物にできるのだ。ただでさえこんなに停滞しているのに目まぐるしい時代、こんなに有望な株券が見えない人も多いのだ。
まあ、こんなにデジタルな練習をライフサイクルに取り入れて消化してしまうのは、鎚打つ響きを聞いたことがない世代では、ごく当たり前なのかもしれない、とも思うのだ。

P.S.次回からは具体的なパソコンについてを書いていこうと思っています。

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